1 :ライトスタッフ◎φ ★:2014/03/14(金) 08:51:05.65 ID:???
 
内需縮小、海外現地生産拡大などで、日本から工場の数が減っている。1983年に 
44.7万カ所あった事業所(工場)数は、2012年には21.6万事業所と半減した。 
と同時に見逃せないのが、実は、本来なら工場を支えるであろう、若者の存在である。 

■学校数は約4割減、生徒数は6割減 

それを端的に表すのが工業高校の数だ。工業学科のある高等学校の数は、ピークだった 
1965年の925校から、13年には542校と、4割以上も減った。工業高校の生徒数も、 
ピークの62万人から26万人へと、何と6割弱も減。ラグビーの伏見工業高校、野球の 
愛知工業大学名電高等学校など、工業高校にはスポーツの名門校が多いが、そういった 
一部の例を除けば、工業高校の人気は確実に衰えている、と言ってもいい。 

工業高校の授業では、通常、「工業技術基礎」や「機械工作」「製図」などを学習する。 
旋盤や溶接などの実習を通じ、ものづくりの基本を叩き込むのだ。「2級技能士」 
「3級技能士」などの国家資格取得を奨励する学校も多い。 

「高校生ものづくりコンテスト全国大会」(主催:全国工業高等学校長協会)は、 
その象徴だろう。旋盤作業や自動車整備などの部門に分かれ、全国から工業高校の 
生徒が集まる。切削面の削り込み、ねじのはめあい具合、寸法精度をめぐって、 
自らの技を競い合うのである。このものづくりコンテストの“大人版”が、「技能五輪 
全国大会」(主催:中央職業能力開発協会)と言える。 

だが、最近はITの普及につれて、工業高校の授業科目にも、「情報技術」や「電子 
計測制御」「プログラミング」など、従来のメカだけでなく、エレクトロニクス関連の 
比率が増えてきた。卒業後の進路を考え、生徒や親たちもそれを望む。機械、電気 
・電子のほかに、建築・土木や化学、デザインなどの学科もある。 

■就職先はコンビニ??カラオケボックス? 

授業内容ばかりでない。実際の就職においても、地方の工場勤務を敬遠するからか、 
「生徒のメーカー志望がだんだん減ってきている」(ある工業高校関係者)。就職する 
会社も、「コンビニエンスストアやカラオケボックスのチェーンなど、およそ工業高校 
での授業と関係ないところ」(同)に、躊躇なく就職する卒業生も目立つという。 

むろん、地元の工場が閉鎖・撤退したなど、そもそもの就職先の業績が不安定な現況では、 
生徒や親の気持ちもわからないではない。NECやソニーがパソコン事業を本体から 
切り離し、実質的に中国レノボや投資ファンドに譲り渡すなどの話は当たり前になった。 
明日、職場が続いているかも、見通せないのだ。(※続く) 

●かつて、ものづくりの現場は、ベテランが新人に「巧の技」を伝承していた。 
 現在は工場に若者の数そのものが少ない 



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http://toyokeizai.net/articles/-/32758 

【若者に広がる、「工業高校離れ」 このままでは、いずれ日本の工場から若者がいなくなる】の続きを読む